熟練の職人が伝統的な網を編む作業風景。背景は穏やかな海と夕焼け。

受け継がれる職人の魂 - 網製作の世界

江戸時代から続く職人の技を、あなたの手で体験してみませんか?Ryūjin's Catchでは、失われつつある日本の伝統的な網製作技術を実際に体験し、海洋文化の奥深さを肌で感じていただけます。

一本一本の糸に込められた職人の想いと技術を学び、現代でも最高品質を誇る伝統技法の価値を再発見してください。

体験ワークショップに参加する

網製作の歴史と文化的価値

江戸時代の漁村の風景と、手作業で網を編む人々のイラスト。漁師の生活を歴史的資料さながらに表現。
江戸時代の漁村風景と網製作

日本の網製作技術は、江戸時代に漁業技術の発展と共に独自の進化を遂げました。地域ごとに異なる網目パターンや製法が生まれ、それぞれの漁法に最適な網が工夫されてきました。一本の結び目にも、先人たちの知恵と経験が凝縮されています。

明治・大正期には、西洋の技術革新がもたらされつつも、熟練の職人たちは伝統技法と新しい素材や道具を融合させ、さらに品質の高い網を生み出しました。これらの伝統技法は、単なる漁具製作に留まらず、日本独特の海洋文化そのものを形成してきた貴重な文化遺産です。

Ryūjin's Catchでは、このかけがえのない文化価値を認識し、次世代へと継承していくことが私たちの使命だと考えています。これらの技法は、将来的にUNESCO無形文化遺産候補としても十分に価値があり、今、その保存と伝承が強く求められています。

熟練職人の紹介

50年の経験を持つ網製作名人、田中師匠のポートレート。手には編みかけの網を持ち、温かい笑顔をしている。
田中 義男(70歳) - 50年の経験を持つ網製作の名人

得意技法: 伝統的な撚り編み、大型漁網の設計・製作

幼い頃から網に触れ、50年以上にわたり網製作の道を歩んできました。一本一本の結びに魂を込めることを信条とし、その手から生み出される網はまさに芸術品です。技術だけでなく、漁師としての深い経験に基づいた網の選定や使用方法についても指導します。

伝統技法と現代技術の融合を専門とする佐藤職人のポートレート。最新の漁具と伝統的な網が並べられている作業場を背景に真剣な表情。
佐藤 健太(45歳) - 伝統と現代の融合専門家

得意技法: 新素材による機能的な網、デジタル設計技術の応用

伝統技法を深く理解しつつ、最新の素材やデジタル技術を積極的に取り入れ、現代の漁業に最適な網を開発しています。伝統の良さを守りつつも、進化を恐れない姿勢で、持続可能な漁業を支える網製作の未来を追求しています。

文化財級網具の復元・修復の第一人者、山田先生のポートレート。古文書や歴史的な網の破片を前に、集中して作業している。
山田 竜二(60歳) - 文化財級網具の復元師

得意技法: 遺跡出土網の復元、歴史的文献に基づく再現

失われた古代の網具や稀少な文化的網具の復元・修復を専門としています。古文書や考古学的知見を深く研究し、当時の素材や製法を忠実に再現するその技術は、まさに時を超えた「網の語り部」です。日本の海洋史における網の役割を伝えます。

体験ワークショッププログラム

伝統の技に触れるRyūjin's Catchの網製作ワークショップ。初心者から経験者、お子様から大人まで楽しめる多様なコースをご用意しています。

初心者コース

伝統の基礎を学ぶ (2時間)

網製作の基本となる「漁師結び」から始め、小さな網目飾りを完成させます。伝統的な道具の使い方や、素材の選び方についても学べる入門コースです。

  • 所要時間: 約2時間
  • 参加費: ¥4,500
  • 対象: 小学生以上(推奨)

中級コース

伝統漁網の製作技法 (1日)

より実践的な漁網製作に挑戦します。網針とゲージを使い、小さな手投げ網やカゴ網の製作を通じて、伝統漁業で使われる網の構造と技法を深く理解します。

  • 所要時間: 約6時間
  • 参加費: ¥12,000
  • 対象: 中学・高校生以上

上級コース

職人レベルの複雑な網パターン (3日間)

熟練の職人から直接指導を受け、複数の網目を組み合わせた複雑な漁網パターンの製作に挑戦します。専門的な知識と技術を習得し、本格的な網製作スキルを身につけます。

  • 所要時間: 計3日間
  • 参加費: ¥35,000
  • 対象: 網製作経験者

親子体験・団体向け

初めての網製作 (90分)

ご家族や学校、企業研修向けに、楽しく網製作の基礎を学べる特別プログラムです。チームビルディングや、日本の伝統文化体験に最適です。

  • 所要時間: 約90分
  • 参加費: 応相談
  • 対象: 家族、団体(要事前相談)

伝統技法の実演・解説

網製作は、単なる手作業ではありません。それは、経験と知恵が凝縮された精密な技術の結晶です。実演を通して、奥深い技法の世界をご覧ください。

基本の結び方:漁師結びから複雑な装飾結びまで

網製作における全ての基本となる「漁師結び」。そのシンプルさの中にも、強度と耐久性を両立させる先人の知恵が込められています。様々な結び方を動画でわかりやすく解説します。

網目の種類:用途別最適パターンの選択法

捕獲対象の魚種や漁法によって、最適な網目の太さや形は異なります。歴史的に用いられてきた多様な網目パターンとその選択基準、そして現代漁業における応用例を専門家が解説します。

伝統的な漁網製作に使われる様々な素材。天然繊維(麻、綿)と現代の合成繊維が並べられ、質感と色が対比されている。
素材の選定:天然繊維から現代素材まで

古くから使われてきた麻や綿などの天然繊維から、耐久性や軽量性に優れた現代の合成繊維まで、網製作に用いられる素材は多岐にわたります。それぞれの素材が持つ特性や、用途に応じた選び方を深く掘り下げます。

網針、ゲージ、網槌など、伝統的な網製作に使う道具が美しく並べられたディスプレイ。年季の入った道具だが手入れが行き届いている。
道具の使い方:伝統的な網針・ゲージの技法

網針一本にも職人のこだわりが込められています。伝統的な網針や目板(ゲージ)の持ち方、糸の通し方、そしてそれらを巧みに操り美しい網目を生み出す技法を、熟練職人が直接指導します。

現代における文化的意義

手編みの網が持つ温かみと、それを通して感じる集中。伝統文化を継承する若い世代と熟練の職人が共同作業しているイメージ。
手仕事から生まれる価値

情報化社会の現代において、手を動かし、集中して一つのものを作り上げる「網製作」は、特別な意味を持ちます。天然素材の再認識、手仕事の温かみ、そして集中力や忍耐力の向上は、現代人の心を癒し、豊かな精神を育む効果があります。

また、ワークショップは世代間交流の場でもあり、地域のコミュニティ形成に貢献します。日本の繊細な手仕事技法は、国際的な観光資源としても注目を集めており、Ryūjin's Catchは、この素晴らしい文化を世界に発信する役割も担っています。

  • 環境に優しい天然素材使用の価値再認識
  • 手作りの温かみが現代人の心を癒す効果
  • 集中力・忍耐力向上によるメンタルヘルス効果
  • 世代間交流によるコミュニティ形成
  • 日本文化の国際発信・観光資源としての価値

体験者の声

Ryūjin's Catchの網製作ワークショップに参加された皆様からの温かいお言葉をいただきました。

外国人観光客のアリスさんの笑顔のポートレート
アリス・クーパー様(イギリス)
外国人観光客

「日本の伝統技術の奥深さに感動しました!職人さんの丁寧な指導のおかげで、美しい網が作れました。最高の思い出です。」

親子で網製作体験を楽しむ山田ご家族の写真
山田様ご家族(横浜市)
親子参加者

「子供と一緒に貴重な体験ができました。普段できない手作業に夢中になり、日本の文化を一緒に学べたのが本当に良かったです。」

教育関係者の佐藤先生の真剣な表情のポートレート
佐藤 浩司先生(教育関係者)
小学校教諭

「子供たちにとって、生きた文化教育の最高の機会となりました。職人さんの情熱に触れ、未来を担う子供たちの感性が豊かになったと感じます。」

予約・参加情報

伝統的な網製作の世界へ、あなたも一歩踏み出してみませんか?体験ワークショップへのご参加をお待ちしております。

ワークショップご予約フォーム


開催日時: 毎週土日・祝日(平日は団体予約対応)

アクセス: JR横浜駅から徒歩15分、専用駐車場完備

持参物: エプロン、タオル (基本道具は全て貸出いたします)

キャンセル規定: 前日まで無料、当日キャンセルは参加費の50%